2024-06-30

「不要な家具や家電、生活用品がそのまま残っている家を売りたいけれど、『残置物が多いと売れないのでは?』と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。確かに、築年数の古い物件や使わなくなった物が散乱した空き家は、買主にとって手間や費用の負担が大きく敬遠されやすい傾向があります。しかし、適切な対策を講じることで、高値で売却することは十分に可能です。本記事では、筑西市に拠点を置くひがの製菓(株)不動産部が「残置物が多い家」を売却する際に知っておきたい片付けのポイントや査定で評価を下げないためのコツを詳しく解説していきます。あくまで基本的な知識と実践的な手順にフォーカスしていますので、「残置物だらけの家でも、どのように対策すれば高く売れるのか」をぜひ参考にしてください。
1.残置物がある物件の現状と売却時の課題
1-1. 残置物が生じる背景
長年住んでいた家を相続した、あるいは実家を空き家にしてから数年が経過した場合など、家の中には不要になった家具や家電、衣類、日用品などが積み重なってしまいがちです。特に高齢者世帯や単身赴任で長期間留守にしていた家は、掃除や整理が追いつかず、空き家期間中にゴミ屋敷のような状態になることもあります。さらに、遺品整理が追いつかない場合や、売主自身が遠方に住んでいて現地に頻繁に立ち寄れない場合、残置物が放置されるケースが多いです。
1-2. 残置物が多い家を売却する際の一般的な課題
残置物が多いと、以下のような課題が発生しやすくなります。
2.残置物を片付ける前に把握しておくべきポイント
2-1. 残置物の分類と優先順位づけ
残置物を一括で片付けようとすると、手間もコストも膨大になります。まずは、残置物を下記のように分類してみましょう。
こうした分類をもとに、まずは「売却・再利用が可能なもの」から取り出し、資金化を検討します。次に「廃棄コストが高いもの」と「リサイクル家電」を優先的に処分し、最後に「可燃・不燃ごみ」をある程度まとめて処分すると効率的です。
2-2. 片付けのスケジュールと予算の目安
残置物の量によっては、数日〜数週間ほどかかる場合があります。売却活動を開始する時期から逆算して、余裕をもったスケジュールを立てることが重要です。以下は一般的な目安です。
予算については、物量や処分の方法によって大きく異なります。以下はあくまで一般的な例ですが、参考にしてください。
このように、残置物の撤去費用が売却後に買主にとっても明確に想定できるよう、概算費用をまとめておきましょう。次節では、片付け後に査定時に高く評価されるポイントについて解説します。
3.片付け後の査定で評価を上げるポイント
3-1. 内覧前に最低限整えておくべきポイント
3-2. 査定時に査定士がチェックする残置物以外のポイント
3-3. 残置物が査定額に与える影響と回避策
残置物が残っているまま査定を受けると、査定士は「そのまま引き渡す場合の処分費用」を査定額から差し引く傾向があります。具体的には、以下のような影響が考えられます。
これらのリスクを回避するためには、前節で紹介したように片付けを段階的に進め、査定前にはできる限り残置物を撤去しておくことが最善策です。もし全面的な片付けが難しい場合でも、壊れたものや売却・再利用できないものを中心に優先して処分し、査定日に「ごく少量の残置物しかない状態」を作るだけでも査定士の評価は大きく改善します。
4.残置物を残す場合の売却方法と注意点
4-1. 現状有姿売買のメリット・デメリット
残置物の撤去が困難で、売主の負担を最小限にしたい場合は「現状有姿売買(いわゆる「現状渡し」)」という方法もあります。現状有姿売買とは、現状のまま(残置物も含めて)物件を引き渡す契約形態で、売主は片付けや整備を行わずに売却できるというメリットがあります。
4-2. 現状有姿売買を選択する際の契約書作成のポイント
現状有姿売買を行う場合は、契約書に以下のような項目を明確に記載し、売主・買主双方が認識したうえで締結する必要があります。
4-3. 現状有姿売買後の注意点
現状有姿売買は売主の負担を大きく軽減できる一方、買主の負担が増えるため、買主保護の観点から以下の注意点があります。
5.売却後の片付け業者への依頼と費用処理のポイント
5-1. 片付け・廃品回収業者の選び方
残置物の撤去を業者に依頼する場合、どの業者を選ぶかによって費用やサービス内容が大きく異なります。以下のポイントを押さえて、信頼できる業者を選びましょう。
5-2. 片付け費用を譲渡費用に計上する方法
片付け費用は、売却活動に伴って発生する費用として「譲渡費用」に含めることができます。譲渡所得税の計算では、譲渡価額から取得費や譲渡費用を差し引いた課税対象額が算出されるため、適切に費用を計上することで税負担を軽減することが可能です。
6.購入検討者に伝わる物件PRの工夫
6-1. SNSやWeb広告で魅力を伝える
残置物の問題をクリアした後は、物件の魅力を十分に伝えるプロモーションが鍵となります。特に若年層や遠方の購入者は、物件情報をインターネットで検索することが多いため、SNSやWeb広告を活用して以下のポイントをアピールしましょう。
6-2. 直接内覧者へ誠実に説明する
内覧者が現地を訪れた際には、残置物の片付け状況だけでなく、物件の長所や短所を正直に説明しましょう。ポイントは以下のとおりです。
終わりに
残置物が多い家は一見売りにくいケースに思えますが、適切に分類・処分し、内覧時に良好な印象を与えることで、所有権付き物件と同等に「売れる」ポテンシャルを秘めています。業者に依頼してまとめて片付けたり、現状有姿売買を検討したりと、方法は複数ありますが、多くの場合「売却前に行動を起こしたほうが高値をつけやすい」という点は共通しています。売主ご自身が「残置物が多くても売却できる」という前向きな姿勢を持ち、ひがの製菓(株)不動産部のような地元に根ざした不動産会社と相談しながら進めることで、「残置物だらけの家」を価値ある資産に変えることができます。本記事が、筑西市周辺で残置物のある住宅を売却しようとしている方の参考になれば幸いです。
部署:不動産部
資格:宅地建物取引主任者 二級建築士
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