残置物撤去費用を抑えて、不動産売却の手残り金額を増やす

2025-03-31

― 不動産売却前に知っておきたい残置物整理の考え方と費用を抑えるポイント ―



不動産を売却する際、多くの方が意外と悩むのが「残置物」の問題です。残置物とは、家具や家電、生活用品など、住んでいた人が残したままになっている物のことを指します。長年住んでいた住宅や、相続によって取得した空き家などでは、想像以上に多くの荷物が残っていることも珍しくありません。

不動産を売却する場合、基本的には建物の中を空にした状態で引き渡すことが一般的です。そのため、室内に残された家具や荷物を撤去する必要があります。しかし、この残置物撤去には思った以上の費用がかかることもあります。

実際に、家一軒分の残置物を専門業者に依頼して処分する場合、物の量や建物の状況によっては数十万円以上の費用になることもあります。せっかく不動産を売却しても、撤去費用が高額になってしまうと、手元に残る金額が大きく減ってしまう可能性もあります。

そのため、不動産売却を検討する際には、残置物の整理方法や撤去費用について事前に理解しておくことがとても重要です。今回は、不動産売却時の残置物撤去について、費用を抑えるための考え方やポイントを詳しく解説していきます。



残置物とは何を指すのか

残置物とは、住宅や建物の中に残されたままの家具、家電、日用品、衣類、書類など、生活に関わるさまざまな物を指します。特に長年住んでいた住宅では、タンスや食器棚、ベッド、ソファ、冷蔵庫、洗濯機といった大型家具や家電がそのまま残っているケースも多く見られます。

また、押し入れや収納スペースの中には、長年保管されていた衣類や布団、食器、書籍、雑貨などが大量に残っていることもあります。こうした物がすべて残った状態では、買主が自由に使える空間とは言えないため、通常は売主側で整理や処分を行うことになります。

相続した住宅や空き家の場合、故人が使っていた生活用品がそのまま残っていることも多く、整理には時間と労力が必要になる場合があります。そのため、残置物の問題は不動産売却において重要な準備の一つと言えるでしょう。



残置物撤去の費用はどのくらいかかるのか

残置物撤去の費用は、物の量や種類、建物の大きさ、搬出の難易度などによって大きく変わります。

例えば、家具や家電が多く残っている場合や、ゴミ袋や段ボールが大量に積み上がっている場合などは、作業量が増えるため費用も高くなる傾向があります。また、建物の立地や構造によっても費用は変わることがあります。

たとえば次のような条件がある場合、費用が高くなる可能性があります。

・大型家具や家電が多い
・荷物の量が非常に多い
・建物の2階や3階から搬出する必要がある
・車両が建物の近くまで入れない
・分別作業に時間がかかる

このような条件が重なると、残置物撤去の費用が想定より高くなることもあります。そのため、売却前にある程度の目安を把握しておくことが大切です。



残置物撤去費用が売却金額に与える影響

不動産売却では、売却価格だけに注目してしまいがちですが、実際に手元に残る金額はさまざまな費用を差し引いた金額になります。

例えば、不動産売却には仲介手数料や登記関係の費用、場合によっては修繕費用などが発生します。そこに残置物撤去の費用が加わると、売却後の手取り金額はさらに減る可能性があります。

特に空き家や相続不動産の場合、長期間放置されていたことで荷物が増えていたり、整理が必要な物が多く残っていたりするケースもあります。こうした場合、残置物撤去費用が大きな負担になることもあります。

そのため、不動産売却では「どれだけ高く売れるか」だけではなく、「どれだけ費用を抑えられるか」という視点も重要になります。



自分で整理できるものは事前に処分する

残置物撤去費用を抑えるための方法の一つとして、自分で整理できるものを事前に処分しておくことが挙げられます。

例えば、衣類や日用品、書類、雑誌などは比較的処分しやすい物です。自治体のゴミ収集を利用して少しずつ処分していくことで、業者に依頼する量を減らすことができます。

また、家具や家電の中にはリサイクルショップや買取業者が引き取ってくれる可能性のあるものもあります。すべてを処分するのではなく、再利用できるものは活用することで、処分費用を減らすことができる場合もあります。

もちろん、無理にすべてを自分で処分する必要はありませんが、可能な範囲で整理しておくことで、結果的に撤去費用を抑えられることがあります。



不動産売却のタイミングと残置物整理

残置物の整理は、売却活動を始める前にすべて終わらせなければならないわけではありません。状況によっては、売却活動と並行して整理を進めることも可能です。

ただし、室内の状態があまりにも物であふれている場合、内覧時の印象に影響する可能性もあります。購入希望者が建物の広さや状態を確認しにくくなると、売却活動に影響が出る場合もあります。

そのため、不動産売却を検討する際には、どのタイミングで整理を進めるのがよいのかを不動産会社と相談しながら考えることも大切です。

不動産会社は売却の流れを理解しているため、整理の進め方やスケジュールについてもアドバイスを受けることができます。



残置物撤去は計画的に進めることが大切

残置物の整理は、一度にすべて行おうとすると大きな負担になることがあります。特に長年住んでいた住宅では、思い出の品や重要な書類が混ざっていることも多く、確認作業にも時間がかかります。

そのため、時間に余裕を持って少しずつ整理を進めることが大切です。売却を考え始めた段階から準備を進めておくことで、急いで業者に依頼する必要がなくなり、費用面でも余裕を持って判断できる可能性があります。

また、家族や親族と協力しながら整理を進めることで、効率よく作業を進められる場合もあります。特に相続した住宅の場合、所有者が複数いることもあるため、事前に話し合いながら進めることが重要です。



不動産売却は準備が重要

不動産売却は人生の中で何度も経験するものではありません。そのため、何から始めればよいのか分からないという方も多いでしょう。

しかし、売却をスムーズに進めるためには、事前の準備がとても重要になります。残置物の整理もその一つであり、計画的に進めることで費用の負担を軽減できる可能性があります。

売却価格だけではなく、売却にかかる費用や手続きの流れを理解しておくことで、より納得のいく不動産売却につながります。

不動産の状況や残置物の量は物件ごとに異なるため、具体的な対応方法は個別に検討する必要があります。売却を検討している場合は、不動産会社へ相談しながら状況を整理していくことも一つの方法です。

残置物の整理や撤去は手間のかかる作業ですが、工夫次第で費用を抑えることも可能です。事前に情報を集め、計画的に準備を進めることで、不動産売却後の手残り金額を少しでも増やすことにつながるでしょう。

不動産売却は大きな取引であると同時に、多くの準備が必要な手続きでもあります。残置物の整理もその重要な一部として考え、余裕を持って進めていくことが大切です。

 

ひがの製菓株式会社 不動産部


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