2024-07-31

故人から受け継いだ古い実家や元店舗兼住宅の売却は、相続人にとって「不要な負担を手放しつつ、できるだけ高く換金したい」という願いと、「思わぬトラブルで損をしたくない」という不安が交錯するものです。特に築年数が古い建物では、法令上・税務上・現場調査上のリスク要因が多数潜んでおり、何から手を付ければよいかわからないという声が多く寄せられます。
ここでは、筑西市の不動産売却専門「ひがの製菓(株)不動産部」がお届けする、相続した古い建物を売却する際に“今すぐ”取り組むべき7つのステップを詳しく解説します。失敗を回避し、スムーズかつ有利に売却を進めるための基礎知識と実践的ノウハウをお役立てください。
1.相続登記を完了させる
相続によって建物を取得した後、最初に取り組むべきは「相続登記」です。被相続人(故人)の名義のまま売却手続きを進めることはできず、相続登記が未了のまま契約を締結すると、買主との契約自体が無効となってしまう恐れがあります。
重要なのは「相続人全員の合意」を文書化し、公的に正当な手続きを踏むこと。相続人間の認識齟齬を防ぐ第一歩です。
2.建物状況調査(インスペクション)を依頼する
築古建物には、内部の腐朽や構造部の劣化、シロアリ被害など、買主が目に見えない瑕疵が潜んでいる可能性があります。調査を行わずに売りに出すと、契約後の瑕疵担保責任トラブルや、買い手からの大幅値引き交渉を招きます。
これにより「現状有姿売買※」での取引条件を明確化し、売主・買主双方の認識をすり合わせることが可能です。
3.法令制限・権利関係のチェック
古家を取り巻く法的リスクとして、以下のような制限・権利関係が見落とされがちです。調査不足は取引延期や価格下落を引き起こします。
役所や法務局での事前調査を怠らず、必要に応じて専門家(建築士・行政書士)に相談しましょう。
4.費用負担と売却価格シミュレーション
売却にかかる諸費用を把握し、手取り額のシミュレーションを行うことは不可欠です。以下の費用項目を洗い出し、売出価格を設定する際の参照とします。
|
費用項目 |
内容 |
|
仲介手数料 |
売却価格の3%+6万円(税別)が一般的 |
|
抵当権抹消登記費用 |
司法書士報酬+登録免許税(固定額又は不動産価格の0.4%) |
|
インスペクション費用 |
5〜10万円程度 |
|
解体費用(更地売却時) |
坪単価4〜6万円×建物面積 |
|
瑕疵担保免責特約設定費用 |
契約書作成時のオプション(数万円) |
|
譲渡所得税(節税対策含む) |
所得税・住民税(取得費・譲渡費用控除後の利益に税率適用) |
これにより、売却価格から逆算して「最低限確保したい金額」を明確化。買い手の交渉余地を想定した上で、値下げ幅も含めた価格戦略を立てます。
5.複数社査定で相場の“ブレ”を把握
古い建物は査定会社によって評価が大きく異なるため、机上査定・訪問査定ともに複数社で実施し、相場のバラツキを可視化しましょう。
この比較により、どの会社が建物のポテンシャルを正しく評価しているかがわかり、最適な媒介契約先選定につながります。
6.売却方法の選択と契約形態
築古物件は「一般購入者向け公開売却」だけでなく、他のスキームも検討する価値があります。
また、媒介契約は「一般媒介」「専任媒介」「専属専任媒介」の違いを理解し、希望条件に合った形態を選びましょう。
7.税務申告と節税対策の検討
売却益には譲渡所得税が課され、所有期間が5年超で「長期譲渡所得」、5年以下で「短期譲渡所得」となり税率が異なります。築古物件は取得費(購入価格+改修費用)の把握が難しいケースも多く、次のような節税策を検討すると良いでしょう。
税理士に早めに相談し、売却計画段階で申告シミュレーションを行うことを強くおすすめします。
古い建物の相続売却は、多岐にわたる手続きと専門知識が求められるため、一つのミスが大きな損失やトラブルに直結しかねません。しかし、上記7つのステップを順に着実に進めることで、売却プロセスを透明化し、安心して資産を手放すことができます。
“ひがの製菓(株)不動産部”では、相続登記からインスペクション手配、法令調査、査定比較、媒介契約、税務・登記までワンストップでサポート。筑西市エリアの築古物件売却なら、ぜひ当社の専門家ネットワークをご活用ください。
部署:不動産部
資格:宅地建物取引主任者 二級建築士
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