空き地を上手に売却する方法|机上査定と無料相談で進めよう

~筑西市で空き地をスムーズに売却するためのポイントを徹底解説~



空き地の売却を検討しているものの、「何から手をつければよいか分からない」「相場が分からず不安」と感じる方は少なくありません。特に、使っていない土地をそのまま放置しておくと、固定資産税や管理費用がかかるだけでなく、不動産価値が下落する恐れもあります。そこで本記事では、筑西市を中心に空き地の売却をサポートするひがの製菓(株)不動産部が、空き地売却の基本的な流れから、机上査定や無料相談を活用したスムーズな進め方、売り出し価格の決め方、売却活動中に注意すべきポイントまでをわかりやすく解説します。


1. 空き地を売却する前に確認すべき基礎知識

まずは、空き地を売却する際に押さえておきたい基礎知識を整理しましょう。土地売買は一般的な中古住宅の売却とは異なり、建物の有無や再建築可否、利用目的などが大きく影響します。以下のポイントを事前に確認しておくことで、売却活動を円滑に進め、適正価格での成約につなげることができます。

  1. 土地の権利関係を確認する
    • 所有者が複数いる共有地や、相続登記が未完了のまま放置されている場合は、売却手続きが複雑化する可能性があります。共有持分や相続人の同意を得る手続き、名義変更の際に発生する登録免許税・司法書士費用などのコストを把握しておきましょう。
    • 農地の場合、農地法の許可を得る必要があるケースがあります。筑西市内でも市街化調整区域にある農地を売却する際には、農業委員会への届出や許可申請が必要となるため、事前に農地法第5条・第52条などの適用要件を確認しておくことが大切です。
  2. 用途地域・建ぺい率・容積率の確認
    • 空き地が所在する地域の用途地域(第一種低層住居専用地域・市街化区域・市街化調整区域など)によって、再建築や土地開発の可否・制限が異なります。たとえば、再建築不可の土地と呼ばれる「接道義務を満たしていない土地」は、建築基準法上の要件を満たさない場合があり、買い手が見つかりにくくなります。
    • 筑西市では比較的古くから住宅地や商業地として整備されてきたエリアと、農業地帯が広がるエリアがあります。所在地が市街化区域なのか、市街化調整区域なのかで用途制限や建築可否が変わるため、売却前に市役所の都市計画課や建築指導課で「都市計画図」や「用途地域図」を取り寄せて、用途地域・建ぺい率・容積率をきちんと把握しましょう。
  3. 固定資産税・都市計画税の負担を理解する
    • 空き地を所有している間は、毎年固定資産税と都市計画税が課税されます。市街化区域内の普通宅地であれば、固定資産税は評価額の6分の1に軽減されますが、田畑や山林として評価されるケースは評価倍率が異なるため、税額が高くなる場合があります。
    • 更地(建物がない土地)として所有していると、住宅用地特例が適用されず、固定資産税が高額になるケースもあります。売却活動をできるだけ早く進めることで、税負担を抑えられる場合もあるため、固定資産税の年度納付期日(41日現在を評価時点とする)を意識して手続きを進めるとよいでしょう。
  4. 周辺環境や需要動向の把握
    • 筑西市は農業地帯を背景にした落ち着いた住宅地が多く、市街地では下館駅周辺の利便性が高いエリア、郊外ではのどかな農地に囲まれたエリアなど、それぞれの特性があります。自身の空き地がどのようなニーズにマッチするかを考えることが重要です。
    • 例えば、下館駅周辺であれば、住宅用地としての需要が根強く、周辺の小・中学校やスーパー、病院など生活利便施設が整っているため、子育て世帯やシニア世帯の関心が高まりやすいです。一方、農地に隣接する更地は、家庭菜園や趣味用途、投資目的での取得希望者もいる一方で、建築制限や接道条件の影響を受けやすい傾向があります。

2. 机上査定を活用しておおまかな売却価格を把握する

空き地の売却を検討する際、まず行うべきが「机上査定(概算価格の算出)」です。机上査定とは、現地を訪問せず、土地面積や登記情報、周辺の成約事例、公示地価などをもとに「おおよその売却価格」を算出する方法です。以下、そのメリットと注意点を解説します。

  1. 机上査定のメリット
    • 短期間で価格の目安がわかる
      現地調査を伴わないため、問い合わせから数日以内に査定結果が提示されることが多く、早急に売却可否の判断ができます。
    • コストをかけずに相場感を把握できる
      無料査定を提供している不動産会社が一般的で、複数社に同時に机上査定を依頼することで、価格のバラつきを比較し、自身の空き地がどの程度の価格帯にあるのかを把握できます。
    • 売り時・売り方の検討がしやすくなる
      概算価格をもとに、「早期売却を重視して相場よりも安めに設定するのか」「じっくり希望価格で売るのか」を検討できます。
  2. 机上査定の注意点
    • あくまで概算価格であり、実際の成約価格とは異なる可能性がある
      土地の形状(間口・奥行きのバランス)、接道条件、法令上の制限、周辺環境の影響などは現地を訪問して初めて把握できる要素です。そのため、机上査定では想定されていないマイナスポイント(例えば擁壁の劣化や高低差のある地形など)があった場合、成約価格が査定価格よりも下振れするリスクがあります。
    • 査定結果を鵜呑みにしない
      複数社に依頼すると査定価格に幅が出ることがあります。査定方法や重視ポイント、査定エリアの基準が不動産会社によって異なるため、自身でも公示地価や周辺の成約事例などを調べて相場観を補完しましょう。
  3. 机上査定を依頼する流れ
    1. 必要情報を用意する
      • 登記簿謄本(所有者・地目・地積などを確認)
      • 公図(登記所で取得可能)
      • 固定資産税納税通知書(評価額の参考に)
      • 近隣成約事例の情報(不動産サイトで検索可)
    2. 複数の不動産会社に同時に問い合わせる
      • 机上査定は無料で対応している会社が多いため、筑西市内の信頼できる不動産会社を3社程度ピックアップし、見積もりを依頼します。ひがの製菓(株)不動産部でも、無料で机上査定を実施しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
    3. 査定結果を比較する
      • 各社から提示された査定価格を比較して、その幅や査定根拠を確認します。「なぜその価格になるのか」について、査定書の項目別内訳をチェックし、疑問があれば査定担当者に質問して納得できるまで確認しましょう。

3. 無料相談で不明点を解消し、売却計画を立てる

机上査定でおおまかな価格帯が見えてきたら、次に行うべきは「無料相談」です。無料相談では、査定結果をもとに売却に関する疑問や悩みを専門家(不動産会社の担当者)に相談できます。その利点と活用方法を詳しく見ていきましょう。

  1. 無料相談のメリット
    • 専門家の意見を聞いて客観的に判断できる
      机上査定結果だけでは判断が難しい部分(たとえば、宅地造成許可の必要性、擁壁撤去費用の目安、接道義務を満たしているかどうかなど)を、現地の実情に沿って説明してもらえます。
    • 売却スケジュールや販売戦略を一緒に考えてもらえる
      「〇月から〇月にかけて需要が高まる」「築西市内の○○地区は土日でも問い合わせが少ない傾向がある」といった、地域性を踏まえた販売スケジュールや、売り出し価格の決め方、広告方法(ポータルサイト・チラシ・近隣配布など)をアドバイスしてもらえます。
    • 税務・法務のポイントを確認できる
      土地売却に伴う譲渡所得税や印紙税、登記費用などは一般の方にとって分かりづらい部分です。無料相談では、譲渡所得税の特例(住まなくなった実家の売却に対する特別控除など)や、譲渡タイミングによる税率の違い、税務申告の流れなどを解説してもらえます。
  2. 無料相談で確認しておきたい主な項目
    • 土地の造成や整地が必要かどうか
      更地のまま売り出すのか、雑草や傾斜がある場合は整地・草刈りをしたほうが売れやすいのか、そのコストはいくらかかるかを確認しましょう。
    • 再建築可能性・接道条件のチェック
      接道義務(原則として幅員4m以上の道路に2m以上接していること)を満たしていない場合、再建築不可となり、買い手が見つかりにくくなる可能性があります。市街化調整区域であれば、再建築が認められないケースもあるため、再建築が可能かどうか住宅地図や道路台帳で事前に確認し、必要があれば建築指導課で相談しておきましょう。
    • 最適な売り出し価格帯の設定方法
      机上査定価格をベースに、「近隣成約事例から見て若干高めに設定する」か「競合物件より若干安めに設定して早期売却を狙う」か、売却時期や目的(早期現金化か、価格交渉を粘るか)に応じた戦略を立てます。
    • 売却にかかる費用と税金の概算
      売却時に発生する費用(仲介手数料・譲渡所得税・印紙税・抵当権抹消費用など)を試算し、「最終的に手元に残る金額」をイメージしておきましょう。無料相談で税理士と提携している会社も多いため、具体的な譲渡所得税の計算方法や、長期譲渡所得の特例などについて質問してみましょう。
  3. 無料相談を効率的に活用するためのポイント
    • 事前に質問したい内容をリストアップしておく
      初回の無料相談では、多くの情報が提供されるため、聞きたい内容を事前にまとめ、効率よく話を聞くとよいでしょう。
    • 複数社で比較する
      ひとつの不動産会社だけでなく、複数の会社で無料相談を受けることで、担当者の対応や提案内容、費用見積もりの違いを比較できます。信頼できるパートナーを見つけるためにも、複数社の意見を聞いてみましょう。
    • 現地調査をお願いするタイミングを見極める
      無料相談後、詳しい現地調査(立地状況、地形、周辺環境の視察など)を依頼すると、より精緻な売却プランが立てられます。無料相談の場で「具体的に現地調査をしてほしいポイント」を伝え、必要に応じて現地調査のスケジュールを調整しましょう。

4. 売り出し価格の決め方と注意すべきポイント

空き地を売り出す際には「売り出し価格」を設定する必要があります。売り出し価格は、「実際に売れる可能性が高い価格」と「売主が希望する金額」のバランスを考慮して決定します。以下では、売り出し価格の決め方と、価格設定で抑えておきたい注意点を解説します。

  1. 査定価格をベースに「マーケットイン」の視点を持つ
    • 机上査定や現地査定の結果は「査定価格」と呼ばれますが、査定価格はあくまで「売れる可能性が高い価格帯の推定値」です。この価格をもとに、周辺で同じような条件(面積・接道条件・用途地域など)の土地がどの程度の価格で売りに出され、成約しているかをチェックし、マーケットに合わせた価格を検討しましょう。
    • たとえば、査定価格が800万円と出た場合、周辺で同じ規模・立地の土地が750万円~850万円のレンジで売りに出されているかを確認します。そのうえで、下限に近い価格で早期成約を狙うのか、上限に近い価格で交渉に応じるスタンスにするのかを検討します。
  2. 相場より高すぎる価格は避ける
    • 売り出し価格を高値に設定しすぎると、問い合わせそのものが来にくくなり、長期間売れ残るリスクがあります。長期化すると、「何か問題があるのでは?」と買い手に疑念を持たれ、結果的に値下げせざるを得なくなるケースも少なくありません。売却期間が長引くと売り出し価格を下げる可能性が高まり、当初の希望価格を大きく下回る結果になるリスクがあるため、適正価格を見極めることが重要です。
  3. 価格戦略のパターンを理解する
    • ターゲット価格設定型
      市場の成約事例を徹底的に調査し、その中で比較的条件の近い土地の成約価格を参考にして、少しだけ高めに設定する方法です。「この価格なら必ず問い合わせが入る」と確信が持てる場合に有効ですが、綿密なリサーチが必要です。
    • 反響重視型
      相場より若干低めに設定して、問い合わせ数を増やし、多くの買い手候補の中から条件交渉をしやすくする方法です。問い合わせが集中すれば、複数の買い手候補による競争が生まれ、最終的に相場よりも高い価格で成約するケースもあります。ただし、あまりにも安く設定しすぎると、買い手が「何か理由があるのでは?」と疑念を抱く恐れがあるため、「適度な割引幅」を意識しましょう。一般的には「査定価格の5%~10%程度を割り引いた金額」が目安となることが多いです。
  4. 値下げ交渉を想定した売り出し価格の余裕を持つ
    • 売り出し価格を決める際は、買い手との価格交渉を想定して「値下げ交渉後の最低ライン」を設定しておきます。たとえば、800万円で売りたい場合、事前に「770万円以上なら譲歩する」「760万円以下は売らない」といった目標を立てておくことで、交渉が始まった際に判断がブレにくくなります。
    • 値下げ交渉が入った場合は、「引き渡し時期を柔軟にする」「更地状態を維持したまま引き渡す」など、価格以外の条件で譲歩できるポイントがないかを考え、価格の引き下げ幅を最小限に抑る工夫をしましょう。
  5. 売却期間・時期による価格変動リスクを考慮する
    • 不動産市場には季節性があります。一般的に、不動産売買が活発になるのは春(35月)と秋(911月)と言われています。これらのシーズンに合わせて売りに出すと、相場以上の価格で売れる可能性が高まります。一方、夏の繁忙期(78月)や年末年始(12月~1月)は取引が停滞しやすく、長期化リスクが上がるため、価格を下げてでも早期成約を狙う必要が出てくるケースがあります。
    • 筑西市内では、農作業や地域行事などで住民の動きにも季節性があるため、地元の不動産会社が持つ過去の売買データをもとに、最適な売り出し時期を相談するとよいでしょう。

5. 空き地をより高く売るためのポイント

ただ価格を設定して売りに出すだけではなく、少し工夫を加えることでより高い金額で成約させることができます。以下のポイントを参考にして、魅力的な土地として買い手にアピールしましょう。

  1. 土地の境界を明確にしておく
    • 隣接する土地との境界が曖昧なままだと、「境界トラブルが発生するのでは?」と買い手に不安を与えます。事前に測量を行い、境界標を設置して境界確認書を作成しておくことで、安心感を提供できます。また、隣地所有者との境界立会いが済んでいる場合は、その旨を契約書に明記することで交渉時のマイナス要因を減らせます。
    • 測量費用は数万円から十数万円かかるケースがありますが、境界トラブルのリスクを回避し、成約スピードを上げる投資と考えれば、早めに対応しておくほうが結果的に高い価格で売却できる可能性があります。
  2. 更地の状態を整えておく
    • 草木が生い茂ったままや雑草が伸び放題の更地は、「管理が行き届いていない」と買い手にマイナス印象を与えます。草刈りやゴミの撤去を行い、更地の状態を整備しておくことで、見学時の印象が大きく良くなります。更地のまま売り出す場合は、根切りや枯木など不要物の撤去も検討するとよいでしょう。
    • 土地利用のイメージを膨らませやすくするために、「雑草を刈った後に、いくつかの位置に杭を打って建物プランの配置イメージ図を添付する」など、ビジュアルに訴える工夫も効果的です。例えば、「駐車スペースを2台分とった場合のイメージ」「庭スペースを確保した場合のイメージ」を示すだけでも、買い手の理解度が高まり、価格交渉を有利に進めることができます。
  3. 広告・PR方法を工夫する
    • 不動産ポータルサイトへの掲載だけでなく、地元のフリーペーパーや自治会掲示板、地域のSNSグループを活用して情報拡散すると、近隣住民や移住希望者の目に留まりやすくなります。筑西市では高齢化が進む一方で、首都圏近郊からの移住需要も徐々に増えてきているため、「自然に囲まれた暮らしを希求する層」や「農業体験付きのセカンドハウス用地を探している層」などに向けたPRコピーを検討してみるとよいでしょう。
    • 物件写真は更地であっても、晴天の日に広角レンズで撮影すると日当たりや周辺環境が伝わりやすくなります。さらに、ドローンで上空から撮影した写真や動画を用意すると、土地の形状や周辺環境が一目でわかり、遠方からの買い手にも訴求力が高まります。
  4. 法令制限や法務情報をまとめた資料を準備する
    • 売買契約時には、埋蔵文化財包蔵地や自然公園法の制限、河川法の制限などを調査し、重要事項説明書に記載する必要があります。事前に「埋蔵文化財包蔵地」「土砂災害警戒区域」「自然公園法特別地域」などの情報を市役所や県のホームページで調べて資料化しておくと、買い手に安心感を与え、スムーズに契約を進めやすくなります。
    • また、法務局で支払う印紙税・登録免許税の概算額、所有権移転登記に必要な書類(登記済証または登記識別情報、固定資産税納税証明書、印鑑証明書など)をまとめたチェックリストを作成しておくと、契約段階で慌てずに対応できます。
  5. 時期や期間限定のキャンペーンを検討する
    • 「短期間で確実に売りたい」「この価格で売れる自信がある」という場合には、期間限定の価格設定やキャッシュバックキャンペーンを打ち出すことで買い手の関心を集めやすくなります。たとえば「今月中に契約締結いただける方に限り、仲介手数料を%オフ」など、売り手側の条件で値引きや特典を用意すると、短期的に問い合わせ数が増えることがあります。ただし、価格設定を誤ると損をするリスクもあるため、不動産会社と相談しながら慎重に検討しましょう。

6. 売却にかかる費用・税金を把握する

空き地を売却する際には、売却代金だけでなく、さまざまな費用・税金が発生します。特に譲渡所得税は金額が大きくなるため、売却前にしっかりシミュレーションしておくことが重要です。以下、主な費用・税金項目を整理します。

  1. 仲介手数料(不動産会社への報酬)
    • 売買代金が400万円以上の場合、仲介手数料は「(売買価格 × 3% + 6万円)+ 消費税」が上限と定められています。たとえば、売買代金が800万円の場合、仲介手数料の上限は「(800万円 × 3% + 6万円)=30万円」。消費税(10%)を加えると33万円となります。
    • ただし、一部の不動産会社では「定額制手数料」や「割引キャンペーン」を実施している場合もあるため、事前に手数料の詳細を比較検討し、交渉することをおすすめします。
  2. 測量・境界確認費用
    • 境界確定測量を依頼する場合、土地の形状や周辺の地権者数によって費用が異なりますが、一般的には数万円~数十万円程度かかることが多いです。共有地や隣接地所有者が多数いる場合は、追加の費用が発生する場合があります。
    • 境界確認書の作成や境界杭設置費用も含め、測量会社や土地家屋調査士に見積もりを依頼しておきましょう。
  3. 譲渡所得税(所得税・住民税)
    • 土地を売却して利益(譲渡所得)が生じた場合、その利益に対して所得税と住民税が課税されます。譲渡所得の計算式は次のとおりです。

譲渡所得 = 売却価格 -(取得費 + 譲渡費用)

      • 取得費:購入時の代金や仲介手数料、登記費用、固定資産税分の取得時の日割り相当額などを合算したもの。
      • 譲渡費用:売却時の仲介手数料や測量費用、印紙税、登記費用など。
    • 譲渡所得に対する税率は保有期間によって異なり、所有期間が5年を超える長期譲渡所得の場合、所得税15%・住民税5%の合計20%が課税されます。所有期間が5年以下の短期譲渡所得では、所得税30%・住民税9%の合計39%が課税されるため、5年を超えるかどうかで税負担が大きく変わります。
    • 「空き地として何十年も保有してきた」という場合でも、取得費を取得当時の金額で計算する「取得費加算法」が適用されるため、かなり高い取得費が認められ、譲渡所得税を節税できるケースがあります。具体的な計算方法や必要書類については、税理士や税務署で確認しておきましょう。
  1. 印紙税(売買契約書に貼付する印紙)
    • 売買契約書に貼付する印紙税は、売買価格に応じて金額が異なります。20256月時点の税額表をもとにすると、500万円を超え1,000万円以下の売買契約書には5,000円の印紙税がかかります。売買契約書は原本2通作成するため、それぞれに印紙を貼付することを忘れないようにしましょう。
  2. 登記費用(所有権移転登記・抵当権抹消登記など)
    • 所有権移転登記を行う場合の登録免許税は、売買代金の0.3%(土地の場合)が必要です。たとえば売却価格が800万円の場合、登録免許税は「800万円 × 0.3%=24,000円」です。
    • もしローンのために設定されていた抵当権が残っている場合は、抵当権抹消登記が必要です。抵当権抹消登記の登録免許税は1件当たり1,000円(電子申請の場合は500円)となります。司法書士に依頼する場合は、別途報酬が発生するため見積もりを確認しましょう。

7. 売却活動中に意識すべき注意点

空き地を無事に売却するためには、売り出し後もいくつか注意すべきポイントがあります。以下を押さえておくことで、トラブルを避け、スムーズに契約完了まで進めることが可能です。

  1. 境界に関するトラブル防止策
    • 買い手との間で「境界がどこまでか分からない」「隣地との間に溝や石積みがあるが境界を示す杭がない」といったトラブルが起きると、契約が白紙になるリスクがあります。事前に境界確定測量を行い、隣接地所有者との立会いのうえ境界を確定しておくことで、売買契約を安心して締結しやすくなります。
    • 境界に関して不明点や紛争が生じた場合は、売り手・買い手ともに追加の測量費用や立ち会い費用を負担することになり、交渉が難航する可能性があります。売却前の段階で境界をはっきりさせておくことは、最短で売却を進めるためのポイントです。
  2. 契約条件の明確化
    • 売買契約書には取引条件を細かく記載します。引き渡し日・引き渡し時の状態(更地渡しか現況渡しか)・設備の有無(上下水道の引き込み状況や電気引き込み状況など)・契約不適合責任(旧民法でいう瑕疵担保責任)の範囲などを明確にしておかないと、契約後に買い手から「水道の引込ができない」「建築許可が下りない」などのクレームが発生し、損害賠償や契約解除リスクが高まります。
    • 特に「上下水道が敷地内に引き込まれていない土地」を売却する場合は、買い手が別途工事費用を負担することをあらかじめ説明し、見積書や工事業者の情報を提示しておくと安心材料になります。
  3. 契約不適合責任に備える
    • 20204月の民法改正により、売主の契約不適合責任(旧瑕疵担保責任)は「引き渡し日から2年間」と法律で定められました。売主が「知らなかった欠陥」であっても、買い手が引き渡し後に「地中に埋設されていた廃棄物」「埋蔵文化財包蔵地であること」などの事実を発見し、損害賠償を請求される可能性があります。
    • そこで、売り出し前に「埋蔵文化財包蔵地」であるかの確認や「土壌汚染調査」を実施し、重要事項説明書に反映させておくと、後日買い手からの責任追及を回避しやすくなります。また、「現況渡し」で売却する場合でも、「瑕疵担保免責(契約不適合責任免責)」の旨を契約書に明記することで、売主のリスクを軽減できます。ただし、契約内容によっては買い手への説明義務を怠ると、公序良俗に反すると判断される可能性があるため、不動産会社の担当者と相談しながら条文を作成しましょう。
  4. 買い手の資金計画を確認する
    • 空き地購入を検討する買い手の中には、「自己資金のみで購入する現金買い」と「住宅用地として住宅ローンを利用する買い手」の2種類があります。住宅用地として購入する場合、買い手は土地代金のほかに建物建築費用も含めたローンを組むため、融資審査が通りにくいケースもあります。
    • 買い手が住宅ローンを利用する場合は、「融資承認条件(フラット35適合証明書の取得や地盤調査報告書の提出など)」が必要になることがあります。空き地の地盤が軟弱で改良工事が必要な場合は、融資承認が得られにくく、成約までに時間を要する可能性があります。買い手が「現金買い」であれば、土地代金支払いのみを検討すればよいですが、資金の出所や本当に契約履行できるかどうかを十分に確認しておくことが大切です。
  5. 売却完了後の登記手続きをスムーズに進める
    • 売買契約が締結し、決済(代金授受)が完了したら、所有権移転登記や抵当権抹消登記を速やかに行う必要があります。司法書士に依頼する場合は、事前に報酬見積もりを確認し、売主・買主双方が必要書類を準備しておきましょう。
    • 売主側の主な必要書類は次の通りです。
      • 登記済証または登記識別情報
      • 実印と印鑑証明書(3カ月以内発行)
      • 住民票(住所変更がある場合)
      • 固定資産税納税証明書(未納がないことを証明)
    • 売却完了後に引き渡しを行う際、境界杭が埋まっているかどうか、立ち合い確認を行い、鍵や資料を買い手に引き渡して正式に売却手続きが完了します。

8. まとめ

空き地の売却は一見シンプルに思えますが、実際には次のような多くの要素を考慮する必要があります。

  • 権利関係や法令制限の確認:農地法・都市計画法・建築基準法など、複数の法律が絡むことがあるため、事前調査を怠らない。
  • 机上査定でおおまかな価格帯を把握:複数社に同時依頼し、査定価格の幅や根拠を比較検討する。
  • 無料相談で専門家の意見を得る:売却手続きの流れ、相場観、税務・法務面の疑問点を専門家に相談しながら進める。
  • 売り出し価格の決定と交渉戦略:査定価格をもとに、マーケット動向と自分の売却目的に合わせた価格設定を行い、交渉余地を確保する。
  • 土地の見た目や境界を整える:雑草やゴミを除去し、境界確定測量を事前に実施して、買い手に安心感を与える。
  • 売却にかかる費用・税金を事前に把握:仲介手数料、測量費用、譲渡所得税、印紙税、登記費用など、売却後に手元に残る正味金額をイメージする。
  • 契約不適合責任や融資承認リスクへの対策:瑕疵免責条項を検討し、買い手の資金計画が確実かどうかを確認してから契約を進める。

筑西市内で空き地を手放したいと考えている方は、土地特有の注意点をしっかり把握し、信頼できる不動産会社の助言を得ながら進めることが成功の鍵です。ひがの製菓(株)不動産部では、机上査定から無料相談、境界測量の手配、契約手続きに至るまで、一貫してサポートいたします。ぜひ、本記事を参考にしていただき、空き地売却の第一歩を踏み出してください。

 

ひがの製菓株式会社 不動産部


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資格:宅地建物取引主任者 二級建築士

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